新卒から現在までの転職②【調剤薬局編】

前回の記事で、新卒で入った会社を辞めるところまでお話ししました。

その続きからになります。

2.中規模総合病院の門前調剤薬局

・理想

ドラッグストアを辞め、薬剤師の大手転職会社を介して、引っ越した先で条件の良い調剤薬局を探してもらいました。

当時の私の中で条件の良いとは、

  • 正社員
  • 家から近い
  • 色々な処方が来る総合病院門前で勉強できる
  • 早く終わる(残業が少ない)
  • 年収高め

この5点でした。

まだ調剤薬局での経験は半年ほどだったので、一般的な薬を覚えるためにもなるべく色々な科の処方箋が来るところがいいなと思っていました。そしてできれば前職の給料から下がらないといいな、、とも思っていました。色々考えましたが前回の反省も活かして一番重要視したのは、通勤時間でした。とにかく近くがいいと思っていました。

その結果、自宅から徒歩30分ほどの中規模総合病院の門前の薬局に決まりました。

総合診療科、内科、外科、整形外科、専門外来等々幅広い知識が必要です。

時間も9時から16時半で、残業したとしても17時には帰れる!

おまけに週休2日プラス休みの日が祝日にあたったら、もう1日どこかで休みがもらえるシステム。

なんて素敵な条件‼︎こんな良い条件のところの募集があるなんて、私ったらラッキー☆と当時は脳内お花畑でした。

・現実

処方箋の枚数もかなり来る薬局だったので、薬剤師も常時8人ほどいました。年齢層は40代50代で、全員女性でした。全員女性となると必ずと言っていいくらい起こる問題が、「派閥」です。本人がいない所で繰り広げられる悪口に嫌悪感。でもそういう仲の良し悪しって入ってからじゃないと分からないものですよね。

あともう一点。帰る時間です。契約の時間は16時半までだったのですが、17時まではみなし残業という契約でした。普通みんな早く帰りたいと思うので仕事が残っている場合以外は16時半になったらすぐ帰ろうとすると思うんですが、そこには古い悪しき風習が残っておりました。17時までみなし残業だからと、みんな何故か仕事を探して17時まで残るんです。意味がわからない。いやいや、16時半で帰ろうぜ。と、めちゃめちゃ思いました。ある日16時半で仕事を終えて、帰っていいですか?と聞いたら、いつも事務さんがやっている書類をシュレッターにかける作業をやれと言われ、何事かと思いました。そんなにやる事ないのにいなきゃだめですか?と。明日の朝仕事中で良くないか?と。

他にも書ききれないくらい色々あり、自律神経の乱れからか体調がおかしくなり始めました

俗に言う『合わない』ってやつですね。

最終的に仕事に行けなくなりました。

そして2ヶ月で辞めました。



3.派遣で東北へ出稼ぎ

前回の転職で身も心も疲れてしまい、完全に働く気力も体力もなくなってしまっていました。

が、無職じゃいかん。と思い直し、前回お世話になった転職会社の担当の方にもう一度探してもらうことにしました。

今回の反省を活かし、次はその会社の雰囲気重視で探してもらうようにお願いしました

探してもらっている間に、東北地方の1週間限定の高時給派遣を見つけて出稼ぎに行ったりもしました。大手スーパーの中に入っているドラッグストアでの募集でした。

ドラッグストア大好きだったので、久しぶりの棚替え(季節ごとの売り場作り)等々、とっても楽しかったです。

体調の方はというと、東北の出稼ぎで1週間なんだかんだ8時間しっかり働いてすっかり元気になっていました。

帰ってくる頃にはいくつか就職先の候補を見つけてもらっていたので早速面接を受けに行きました。



4.小規模のドミナント展開している調剤薬局

前述した通り、今回の希望した条件は一つだけでした。『勤めてる人達の雰囲気が良い事

いくつか見ようかと思ったのですが、社長の人当たりがよく、働いている人の平均年齢が低いという最初のところで決めてしまいました。

今回は正社員での採用ではなく、パートにしました。東北への派遣でリハビリしたとはいえ、まだしっかり働ける自信がなかったので最初は週3回。そのうち慣れてきたら週5日の正社員にという約束でした。

派遣会社を仲介する場合、採用した会社が仲介会社に成功報酬を支払うシステムのようで。さらにその成功報酬は勤務時間と比例していて、週5日正社員で採用というよりも週3回パートで採用の方が採用してくれた会社が仲介会社に支払う金額が安くて済むようなのです。そんな大人の事情もあり、パートでの採用が決まりました。(小さな薬局だったので、社長がケチケチしていたということですね)←

・内部事情

前情報通り若い人が多くて働きやすかったです。耳鼻科の門前だったので小児の処方も多く、ピークの時間帯はめちゃめちゃ忙しかったです

ピークの時間は調剤や投薬のみで、余裕のある時間は予製の粉薬や点鼻薬などを作ったり、施設からのお薬も受けていたのでそちらの調剤や監査をしたりでした。

基本的にいつも忙しかったのですが、少し時間があったりするとコーヒーを飲みながら談笑したり楽しい時間もありました。

平均年齢は若めで、前回のところより全然雰囲気も良かったのですがそれでもやはり色々とでてくるもので。

独身の人と結婚して子供がいる人達の間で溝が。どうしても独身の時間に自由がきくひとの方に遅めの時間が多くなってしまい、その辺のシフトの兼ね合いで揉めたりもしていました。

なんやかんやありましたが、そこで4年働きました4年のうちに結婚して上の子を出産して育休も取らせてもらったので、実質3年くらい働きました。その間いろんな店舗に行かせてもらったので、耳鼻科、糖尿病内科、胃腸科、肛門科等々色々な処方を学べました

余談ですが、4年いて結局時給2000円から2050円までしか上がりませんでした。時間の融通は利かせてくれた分、給料はなかなかしょっぱかったです。

またまた余談ですが、よく職業を聞かれたときに「薬剤師さんって時給3000円〜っていう張り紙あったりして、すごいお給料いいですよね?」と言われることが多々ありますが、いーえ。時給3000円のところなんて都内にはございません。東京で時給3000円だと派遣くらいしかないですね。それも稀。と、言いたいところをグッと押さえて、「いえいえ、そんなに良くもないですよ。」というテンプレのやり取りをたまにします。

次回、調剤薬局から病院に転職しようと思った理由から。



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