題名が長くなってしまいましたが、その題名通り新型コロナウイルスの第7波が来ている今、うかつにも流行りに乗ってしまいました。7月中旬の出来事です。
症状の経過や、0歳児と6歳児との療養生活、使用した薬等、長くなりますが参考になれば幸いです。
1.感染の原因・心当たりは?
普段回復期の病院で薬剤師として働いており、高齢な方の入院が多いのもあり、人一倍気をつけていたつもりでした。
ところが表題通り罹ってしまいましたので、心当たりを辿りたいと思います。
潜伏期間を1週間以内くらいだとして、行った先は、
- 職場(病院)
- 娘達の保育園、幼稚園
- スーパー
全て可能性はありますが、やはり職場が濃厚かなと思っておりました。
ですが、長くなってしまいますが最後まで読んでいただくと結論が変わったのがお分かりになると思います。
今回の第7波。
波の大きさと比例して、感染力も高くなっているんだなと、身をもって思い知りました。
2.症状の移り変わり
Day1(なんだか違和感が出た日)
この日は通常通り仕事だったのですが、朝からふくらはぎや脚全体がたくさん歩いた後のようなダルさ、痛みがありました。
この時はまだ自分がコロナなどとは微塵も思わずでした。が、尿の色がオレンジ色でなんか変だなぁ~と思っていました。
→今思うと横紋筋融解症だったのかなー?なんて思いました。
実際COVID-19と横紋筋融解症の関係で検索すると、いくつか論文がちらほら。
○横紋筋融解症とは?
横紋筋融解症は、骨格筋の細胞が融解、壊死することにより、
筋肉の痛みや脱力などを生じる病態をいいます。
詳しくはこちらで
引用元:重篤副作用疾患別対応マニュアル 横紋筋融解症より
つまり簡単に言うと、筋肉が溶け出しちゃう状態です。
溶けた筋肉のミオグロビンという成分が赤褐色なので、尿も赤褐色になる事があります。
通常は薬の副作用なんかが多いですが、ウイルス感染でも起こることがあるそう。
コロナの予兆として、横紋筋融解症(赤褐色尿)もあるのかも?と、思った出来事でした。
Day2(いよいよおかしいかもと気づき始めた日)
朝から腰が痛い。脚が痺れて痛い。
しかし約10kgの0歳児を毎日抱っこしているのもあり、ついに脊柱管狭窄症か、、?と思ったりしていました。
そして夕方、食欲がなく、だるくて夕飯が作れそうにもない。それでもまだコロナなどという発想はなく、明日になっても変わらなければ整形外科に行こうと考えていました。
Day3(発熱した日)
昨日に引き続き朝からだるい。起きたくない。
『寝たら治る』信者には辛い現実。。
起きて少しして熱を測ると37℃前半。大人になってから熱はそうそう出さないので、おや?と、思う。
その後午前中にはどんどん熱が上がり始め、38℃半ばくらいまで上がり、悪寒、頭痛、つわりのような気持ち悪さもで始めました。
幸い私以外具合の悪い家族はまだ出ていなかったため、パパに娘達を頼み、寝室で死んだように寝させてもらいました。
これでもまだ1週間前に娘達が罹ったRSウイルスだと信じて疑いませんでした。
Day4(声が出なくなった日)
朝から声がでない。痰が絡んでるとかじゃなく、カッスカスで全然声がでない。
熱は39℃くらいでした。熱が上がってきたので、なんとなく意識朦朧。食欲もなし。あと引き続き悪寒、頭痛がすごかったです。
そんなで、整形外科を受診しようという気持ちはこの日で消えました。
これでもコロナだとは思いませんでしたが、仕事柄陰性証明をもらわなければならなかったので、近くの発熱外来をやっているクリニックを受診しようとしました。
が、患者さんが多くて受診できず。PCR検査のキットが限られているため、お受けする患者さんも限らせていただきますとのこと。
次の日のリベンジを決意。
Day5(抗原検査で陽性と診断された日)
朝、 声はまだでませんでした。
ここで朝イチ、人生で初めて40℃をたたき出す。びっくり!
前日のリベンジで早めに家を出て、発熱外来をやっと受診できました。
結果:抗原検査陽性。
PCR検査ではなく、15分ほどで結果がでる抗原検査での診断でした。同時にインフルエンザの検査もできるとのことで希望しましたが陰性でした。
『陽性』
と、言われて、関係各所に連絡しなければ!と、娘達どうしよう!と、頭の中はプチパニック。
今思うと覆るはずなんかないんですが、
私「RSウイルスで陽性になるとかはないですよね、、?」
Dr「だってウイルス違うでしょ笑」
と、当たり前の返事をもらいました。笑
Dr「声が出ないということは喉の炎症が強いから、細菌感染も考えて抗生剤も出します。授乳中とのことなので、セフェム系の薬と、痰切りの薬と、アレルギーもあって(花粉症です)喘息様の咳になると思うからアレルギーの薬、あと解熱剤だしとくね。」
Dr「コロナの飲み薬も出せるけどどうする?」
と、聞かれましたが、
私「授乳中のためいりません。」
と、断りました。
復帰後、職場で聞いたところ、抗ウイルス薬飲んだ人達は1日くらいで熱下がってきてたよ〜とのことだったので、授乳中や妊娠中でない方はコロナの内服薬検討してもいいかもしれません。
私がこの時処方された薬は、
- メイアクト(一般名:セフジトレンピボキシル)《抗生剤》
- ムコダイン(一般名:カルボシステイン)《痰切り》
- モンテルカスト(先発名:シングレア、キプレス)《喘息症状》
- カロナール(一般名:アセトアミノフェン)《解熱・鎮痛剤》
でした。
受診後、当日か次の日に保健所からショートメールが3通行くから、指示に従って、MY HER-SYSに登録してください。と、言われました。
やはり保健所もかなり忙しいようで、この日は連絡はありませんでした。
そしてこの日の午後、頼みの綱だったパパの体調が悪化。
午後同じ病院で抗原検査を受けたところ陰性でした。しかし念のためPCR検査もしましょうとのことで、結果は次の日にメールで届くと言われたそうです。
Day6(吐き気が気になった日)
この日から声が少しでるようになりました。
熱は39℃前半か38℃半ばくらいまで下がりましたが、頭痛と吐き気があり、食欲はなし。
熱が本格的にでた前日からこの日まで吐き気があり、思うようにごはんが食べれませんでした。
(が、もちろんずっと0歳児の離乳食、6歳のごはんは作っていました。)
そして、前日こなかった連絡が保健所からきました。MY HER-SYSという健康観察できるシステムに登録し、保存食配送とパルスオキシメーターの貸与の申し込みをしました。
そして午後パパの元にPCR検査の結果が。
陽性
ここで疑問が生じます。
両親共に陽性で、周りに預かってもらえる人がいない場合、子供の隔離ってできるのか、、?
普通に考えてできませんよね‼︎
家庭内感染が増えているのに納得です。だって無理なんだもの。
医療従事者の端くれの無い知恵絞ったって、やっぱり無理でした。
パパの具合が本格的に悪くなってきたので(私も相当具合悪かったですが)、ここから完全ワンオペ療養スタートです。
Day7(水様性の下痢になった日)
声もさらにでるようになりました。
熱も38℃前半くらいまで下がり、ピークは過ぎた印象。吐き気、頭痛はまだありました。
あとはこの日謎の水様性の下痢。
市販薬で買ってあったビオフェルミンを飲みました。
あまり食べてないのもあり、ビオフェルミンが効いたのか、2回ほどトイレに行った後治まりました。
Day8(発作のような咳が出始めた日)
声改善。熱37℃台。吐き気は少し改善。
全体的に落ち着いてきたのですが、1日に何回か発作のような、吐きそうな程むせ込む咳がで始めました。
トローチと水分で対処していたのですが、
娘が咳喘息のようになったときに処方されたホクナリンテープがあったのを思い出し、1mgを2枚貼りしました。
ホクナリンテープは、気道を広げて呼吸を楽にする、貼るタイプのお薬です。
患者さんに「1mgを2枚で貼っていいですか?」と言われたら、公式にはやめて下さいと言うであろう所業。
しかし吐きそうな咳の苦しさに、背に腹はかえられませんでした。
★通常、成人にはツロブテロールとして2mg、小児にはツロブテロールとして0.5~3才未満には0.5mg、3~9才未満には1mg、9才以上には2mgを1日1回、胸部、背部又は上腕部のいずれかに貼付する。
添付文書の用法・用量いちお載せてみましたが、処方薬ですのでご使用の際は薬剤師や医師に必ずご相談ください。
と、形式上は言っておりますが、自分が実際罹って思ったのですが、具合悪くて、子供達の面倒もみなきゃいけなくて、オンライン診療して、薬送ってもらってって、、できなくないですか?
さらに株にもよるのかもしれませんが、症状が刻一刻と変わっていくので、昨日いらなかった薬が今日ほしいんです‼︎今欲しいんです‼︎明日じゃだめなんです‼︎
と、思いました。
MY HER-SYS上で、オンライン診療を申し込めて、Uberで即日配達とかやってくれたらな、、と思いました。
Day9(微熱になった日)
37℃前半まで下がりました。頭痛改善傾向。
発作のような咳は続いていたので、引き続きトローチと水、ホクナリンテープで対処。やっぱり気道が広がってイガイガ感が減るのか、ホクナリンテープ効いてる気がしました。
Day10(解熱した日)
36℃後半まで下がりました。ほぼ平熱。
気持ち悪さも改善傾向。
ホクナリンテープはまだ貼っていましたが、咳も落ち着いて、だいぶ動けるようになりました。
発症日を0日として、10日間自宅療養なので、ここからさらに4日間療養しまして、咳以外改善していきました。
3.使用した薬
前述した通り、病院で処方されたのは、
- メイアクト(一般名:セフジトレンピボキシル)《抗生剤》
- ムコダイン(一般名:カルボシステイン)《痰切り》
- モンテルカスト(先発名:シングレア、キプレス)《喘息症状》
- カロナール(一般名:アセトアミノフェン)《解熱・鎮痛剤》
でした。
処方された以外で使った市販薬は、
- コルゲンコーワ トローチ
味がさっぱりしてて好き+グリチルリチン酸ニカリウムという炎症を抑えてくれる成分が入っているため、カロナール服用で疲れた肝臓を少し癒してくれるかも、、?と思いましたが、最大量(1日5回)使ったところで15mgと微量なので、そこまでの効果はないかもしれませんが。。
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- ホクナリンテープ
喉の炎症で過敏になってイガイガした感じを、気管支を拡張する事で少し楽になった気がします。ただ、市販では販売していないので、処方してもらう必要があります。
- ビオフェルミン
Day7の下痢の症状が出始めたときに大活躍。ビオフェルミンは市販薬としても販売されているので、ドラッグストアでも手軽に手に入ります。ビオフェルミンのおかげもあってか、あっという間に良くなりました。ちなみにビオフェルミン、便秘でも下痢でもどちらでもという感じですが、実際の処方は下痢の時の方が多い気がします。
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4.診断後の手続き
前述した通り、病院で新型コロナウイルスとの診断を受けると、病院から保健所に連絡が行き、当日かその翌日に3通のショートメールが届くとのことでした。(届くタイミングは感染者数によって差があるかもしれません。)
メール通知後、MY HER-SYSに登録し、保存食やパルスオキシメーターが必要な場合、申し込み手続きをします。
私が療養していたときは、保存食やパルスオキシメーターは翌日には配送されてきました。
5.0歳児・6歳児との療養期間
一言で言うなれば
大変でした。
これに尽きるんですが、
何が大変だったかといいますと
第3位 高熱と激しい頭痛の中、0歳児のつかまり立ちにずっと付き添う
つかまり立ちが、肩を貸せシステムなので、座ってひたすら付き合っていました。本当はすごく寝たかったです。
第2位 6歳の「どこか行きたい」攻撃
元気を持て余している6歳児のパワー恐るべし。ずーっと言われるので気が狂いそうでした。
そんな時のために楽しんで集中してくれそうなものも用意しとけばよかったな、、なんて思いました。
第1位 3食のごはん
言わずもがなこれですね。6歳には納豆ごはん連チャンで勘弁してもらい、0歳には離乳食を冷凍小分けにしながら頑張って作りました。
6歳とパパこっち。
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0歳にはこっち。
こういうの頼んどけばよかったな。。
自分の症状がこれ以上ひどくなったら、さすがにもう面倒をみながらは無理だ、、。だけど一緒に入院する?はたまた子供達だけみてもらう?誰に??そんな不安が何日か続きました。
しかし、「私は母、私は母、、」と念じて気力で耐え抜きました。
でもやっぱり、常に頭の片隅にあったのが、
子供達にうつって、重症化でもしたららどうしよう
でした。
家庭内隔離できたらよかったけれど、0歳がいるとマスクが精一杯でした。
パルスオキシメーターを借りたので、毎日一緒に測っていました。
少しでも変化があったら#8000に電話しようと思っていました。
厚生労働省 | 子どもの症状は♯8000
https://www.bing.com/ck/a?!&&p=b726447529c706eaJmltdHM9MTY1OTUzMTkxMiZpZ3VpZD02ZjFmZTVkYi01OGRiLTQyNjctOTE4OS0yYTZhNTQ3OTU2NGQmaW5zaWQ9NTE3MA&ptn=3&hsh=3&fclid=e87d6891-132c-11ed-bd0f-c9f187e2af9f&u=a1aHR0cHM6Ly9rYWthcmlrYXRhLm1obHcuZ28uanAva2FrYXJpdHN1a2UvODAwMC5odG1s&ntb=1
感染力が高いという点と矛盾していますが、おかげさまで子供達は特に熱を出すこともなく療養期間を終えました。
私が熱を出す10日ほど前に子供たちがRSウイルス陽性になりましたが、もしかしたらRSウイルスの陰に隠れて新型コロナウイルスにもかかっていたのかもしれないと思いました。
6.10日間の療養を終えて
10日間辛かったです。自分の体調も。体調の悪い中のワンオペも。
株の特定まで出来なかったものの、感染力の高さ、普段の風邪と比較した症状の重さからしてもBA5だったのかな〜なんて思いました。
職場で最近罹った人達はほとんどがワクチン3回接種した医療従事者ですが、皆39超えの熱が出たと言っておりました。
第7波恐るべし。
あと子供がいる場合、すごく大事だと思ったのが、
自分が罹った時のシュミレーションをしておく事です。
私はなんとなーく想像はしてたりしましたが、具体性に欠けました。と、いうか罹ってみないとわからないことも多いんですが、私がこうしておけばよかったということをお伝えしたいと思います。
- 飲み物の備蓄(OS-1などのイオン飲料)
- ゼリーやインスタント食品等の備蓄
- 薬(解熱剤、咳止め、整腸剤、トローチ)の備蓄
- ネットスーパーの登録
コロナというか、家族が体調を崩した時に共通して使えるものですね。
今はネットで何でも買えるので便利なんですが、やはり緊急事態のときはすぐ必要ですぐ欲しい!!
というわけで、やはりある程度は備えておくことをおすすめします。
もう2度と罹りたくないなと思いますし、改めて健康第一だなと思いました。
それと同時に、何気なく過ごしている日常がこんなに幸せなものなんだと再確認させられました。
みなさんもお気をつけて。